自己啓発本

色々本を読みましたが、面白いのが著者が日本人でも外国人でも社会的成功者でも犯罪者でもギャンブラーでも最終的には「欲望で動いてはいけない。人間は理性があるのだから理性で動きなさい。理性とは人を思い遣ることだ、だから人間関係に前向きに生きなさい。(仕事も趣味も人生も)」という内容だったのがとても興味深かった。

また、自己啓発本は主観的な成功談を書いているものが多いため、正しい物を選ばないと「ふ~んそうなんだ」で終わります。(物語の一つとしての読み物として読むなら別ですが)

 

アダルトチルドレン

自身が病んだ理由をどこかに押し付けたくてアダルトチルドレンの本も読みました。アダルトチルドレンは子供の頃の親との関係が良くなかった子供が、大人になってもそれが原因で苦労していたり病んでいたりする状況を指しているようです。親が厳しくて友達と遊べなかった的な事から虐待まで含まれます。

過去を許す、自信を助ける、親と和解する等の内容で、あくまでもアダルトチルドレンという言葉は事の発端や原因を指す言葉であり、それ自体が病名ではないという印象でした。そしてそれだけに具体的な解決方法が提示されている訳ではなく、「大変だったね、大丈夫?これからは幸せになろう」と言う内容が多かったです。

アダルトチルドレンと言う言葉を否定も肯定もしませんが、原因や現象に名前をつけてしまうとそれに引きずられて思い込んでしまう場合もあるのではないかと思っています。

 

鬱病

ある精神科医が自身が鬱病になって復帰するまでの数年を書いた本がありました。こちらは内容が壮絶で、映画に出来るのではないかと言うくらいでした。鬱病のご家族や興味ある方は是非読んで欲しい本です

あるとき誤診をしてしまい責任感が強い医師は退職を願い出ます。それを引き留められ、自分がおかしいと気づき自分で自信を診断して薬を飲み治療し始めますが、正しい判断が出来なくなってきていた医師は薬の処方を間違った為にだんだん悪化していきます。再度の誤診により警察に捕まるから自首すると家族に言い残し警察に自首したり、だんだん人との会話が出来なくなりそして。的な内容でした。とても誠実な方の印象を受けました。誠実な方なので職場もご家族も協力して職場復帰なさっていました。

その他色々読みましたが、もし本人や家族が読む場合はまず最初に「鬱から回復する本」ではなく、「鬱病とは」という内容を科学的や医学的に説明した本をおすすめします。自分が自身の病気を認識して許せたのは科学的、医学的に客観的に説明した本を読んだおかげで、少しずつ読んでその後自分が病気だと改めて認めて回復していきました。科学的、医学的とは言ってもすごく判りやすく書いてあるものも多いので大丈夫です。そして自分では無理に治そうと思わずに医者とカウンセリングと話してゆっくり治していきましょう。

 

自身を許す系、ストレスを溜めない、他人の目を気にしない系、社会復帰系などの本

何冊も読みましたが、「私はこうだったから貴方もこうやれば大丈夫」的な本が多かったです。ある意味では正解ですが、そのような本は主観的過ぎて正直役に立ちませんでした。あるアナウンサーの「鬱になりました」な本も読みましたが、鬱になった経緯、症状、治るまでが非常に内容が薄く軽く、宣伝や自慢ともとれる内容も多くて読んで後悔したくらいです。

その中で、こちらも主観的ではありますが矢作直樹さんの本が個人的には合っており、心が軽くなりました。ネットの評価みますと一定数熱狂的なファンが居るのと、アンチがそれを馬鹿にしていますが、本自体は良かったです。

こちらの系統の本を買うときは専門医の人の本か、大なり小なり自身で経験している人の本を試し読みしてあいそうなら読めばよいと思います。

本を読んでの感想