海外から肌の色の違いから起きた差別のデモが起きているニュースが連日届く。それを対岸の火事の様に見ているわたし。ふと自分の足元を見渡してみた。わたしの仕事はハンディを背負い生きる人が少しでも気楽に日々生きていかれる様に社会や福祉と繋げていく事。その中でのある人の言葉を思いだした「車椅子や身体障がい者や耳が聞こえない目が見えない障がい者は“良い”障がい者だが、精神や知的は“悪い”障がい者だから近所に来ては困る・・・。」一瞬かなりのショックを受け絶句してしまった事がある。「良い障がい。悪い障がい」の差を当人は一生懸命説明してくれたがわたしにはとうとう最後まで理解出来ないままお聞きした。自分と違う者に向ける差別。本当は特に理由なんてない差別。昔からそうだったからや皆がそう言うから程度の差別。ショックを受けたが怒りにならなかったわたし。それよりそれを正しいでしょう!!と力説するその人が“哀れ”に思えて悲しかった。どうして人間は自分と違う者をそんなに意識するのだろう。金子みすずの「みんなちがって、みんないい」じゃ駄目なのかとぼんやり思う朝です。
みんなちがって みんないい